アンチ中国製品の男、中華スマホを語る

中華スマホ

2018年04月06日 19時01分

中華スマホは、ここ数年で世界のスマートフォンマーケットに台頭してきた、中国メーカーが製造するスマートフォン達のことです。
もちろん低価格帯からハイエンドまで様々なモデルがありますが、大雑把に言えば「ハイスペック」「ローコスト」。
世の中にはSamsung Galaxy(サムスン・ギャラクシー)やApple iPhone(アップル・iPhone)など、強力な人気を誇るスマートフォンがあるのですが、
そんな二大巨頭に勝るとも劣らないスペックを備えつつ、比較的安く手に入る。これが多くの中華スマホに共通していることなのです。
 

Huawei(ファーウェイ)・研究と開発で世界を席巻

中華スマホの巨人「Huawei(ファーウェイ)」は、既に日本に進出しているのでご存知の方も多いでしょう。
このファーウェイは、世界のスマートフォンシェアでサムスン、アップルに続く世界第3位のメーカーです。
ファーウェイはWiFiルーターのイメージが強いのですが、最近はスマートフォン分野で強力な輝きを放っています。
 
そのファーウェイ、設立は約30年前の1987年。中国人民解放軍でエンジニアを務めていたメンバーが集まり、電話関連部品を製造する会社を興しました。
中国は1980年代、地方における通信環境整備に力を入れていました。
当時の中国は、中国の研究者と海外通信会社との合弁事業などで、海外の技術を得ていました。
しかし海外企業側も、共産主義国家である中国の会社に対し、簡単に技術を渡すことはありませんでした。
そのためファーウェイは、中国の研究者らと共に、海外製の機械や製品を分解、分析する「リバースエンジニアリング」に活路を求めました。
ファーウェイはこの「リバースエンジニアリング」により、電気通信機器関連分野において、海外のコンペティターを実質的に排除することに成功したのです。
 
ファーウェイは現在、自前のモバイルOSを開発中だとしていますが、ファーウェイの成功のバックには、
「リバースエンジニアリング」とともに「R&D」があります。
「R&D」はResearch and Development(リサーチ・アンド・ディベロップメント)の略称。
「R&D」は、特定の分野を対象に調査や基礎の研究を行い、その目的に応じて、更なる研究、将来につながる技術となるか試験を行う活動のことです。
ファーウェイは現在、世界16カ国にR&D拠点を持ち、約17万人の社員の内、約45%となる7万6000人がR&Dに従事しています。
 
ファーウェイは漢字で「華為」と表記します。この会社名には「中国の達成」、「中国の功績」という意味があるそうです。
中国の電話網整備を出発点に、世界一の通信関連会社へと成長した陰には、リバースエンジニアリングという狡猾な手法と共に研究開発があったのです。
どうですか?少しは中国製品のイメージが変わりましたか?